[Book]
伝説の映画美術監督たち×種田陽平
かつて、映画美術の巨匠アレクサンドル・トローネルは「映画のセットは建築ではない、光だ」と語った。それは「ライティングによってセットが浮かび上がり、映画の中で息づいて見える」という意味であったが、今、僕は言い換えたい。「映画美術自体が光を放ち、息づいている」と。
————種田陽平 『伝説の映画美術監督たち×種田陽平』プロローグより
映画史に残る美術監督たちの輝かしい仕事の数々。日本映画の黄金時代より綿々と引き継がれてきた映画美術の技術、哲学、そしてエッセンス。
本書は、2006年から2007年にかけて「キネマ旬報」誌に連載された種田陽平による美術監督たちとの対談に加筆、再構成を施したものです。連載終了後も、世界のトップクラスの美術監督の一人であるダンテ・フェレッティにイタリアの巨匠たちとの仕事からハリウッド作品における仕事について、またアニメ映画の重鎮、高畑勲監督にアニメーション美術を語って頂くことができました。さらに、伝説の美術監督たちが師と仰ぐ美術監督たちも取り上げ、日本映画美術の歴史を見渡すことができる一冊となりました。
映画ファンの皆様、映画の仕事をしている皆様、映画の仕事をしたい皆様、映画を愛する皆様に楽しんで頂けましたら幸いです。
詳しくは下記サイトをご覧下さい。
『伝説の映画美術監督たち×種田陽平』
著者:種田陽平
構成&text :金原由佳/轟夕起夫
発行:スペースシャワーネットワーク
発売:2014年10月24日
定価:4700円+消費税
ISBN 978-4-907435-28-8
B5サイズ 256P