2019/10

[Film]

『アースクエイクバード』 東京国際映画祭


この映画はバブル経済が熟れきって崩壊寸前の日本が舞台です。英国人である監督は当時日本に留学していた経験があり、ヒロインと同じ異邦人としての視点が独自に定まっていました。僕がこの映画の美術に込めたかったのは、違和感を感じながら眺めていたあの時代の風景や仲間たちとのほろ苦い記憶でした。ヒロインが感じていたであろう、僕も確かに感じていたある種、ヒリヒリする痛みを思い出しながら、日常と非日常、それらが織りなすつづれおりのような映画美術を作ることを目指しました ーーー種田陽平



日本の文化に造詣が深く、日本語を自在に操るルーシー(アリシア・ヴィキャンデル)はある朝、殺人の容疑者として警察に連行される。友人であるリリー(ライリー・キーオ)が行方不明になり、彼女らしき死体が発見されたのだ。この2人の外国人女性の間にはミステリアスな日本人カメラマン禎司(小林直己)の存在があった。

三角関係、殺人、ダークな物語を通して、外国人女性の精神の彷徨がバブル経済末期の1989年の日本を舞台に繊細に描かれる本作『アースクエイクバード』は、ミステリー小説界において権威のある賞の1つ、英国推理作家協会賞の最優秀新人賞を受賞した、日本在住経験のあるイギリス人作家スザンヌ・ジョーンズによる同名ミステリー小説が原作です。

監督は『アリスのままで』のウォッシュ・ウェストモアランド、製作総指揮はリドリー・スコット。映画館で上映後11月15日からNetflixで世界配信の予定。



監督 脚本: ウォッシュ・ウェストモアランド

製作総指揮:リドリー・スコット

プロデューサー: ケビン・J・ウォルシュ、マイケル・プルス、アン・ルアーク、ジョルジーナ・ポープ

キャスト: アリシア・ヴィキャンデル、ラリー・キーオ、小林直己

米国映画 NETFLIX オリジナル作品



ロンドン国際映画祭でワールドプレミア上映、

アジアンプレミアとして第32回東京国際映画祭 (特別招待作品 )の上映が決まっております。

詳細は、下記、公式サイトをご覧ください。
 10月10日(11日も上映) 『アースクエイクバード』ロンドン国際映画祭公式サイト
 10月29日『アースクエイクバード』東京国際映画祭公式サイト

11月15日からの配信につきましてはNETFLIX Japanの公式サイトをご確認ください。
 『アースクエイクバード』NETFLIX公式サイト

EARTHQUAKE BIRD (2019) EQB-9418.ARW